昆明駅から鉄道に乗って中国とベトナムの国境の河口北駅まで行く方法と昆明駅の様子を紹介していきます。
スポンサーリンク
昆明空港より河口にも行ける列車がある昆明駅には約30km。タクシーで向かった場合の所要時間は約30分。
空港からタクシーで昆明站と書いたメモ書きを見せれば理解してくれる。駅の事は中国では站(たん)と表現する。
地図上の赤ピンの場所が昆明駅です。この昆明駅の最寄駅は地下鉄の环城南路駅であるが地下鉄を利用するのはミスるリスクが格段に上がるのでオススメしない。市街地からタクシーなどを利用して進む方がミスなく確実。
中国は英語の123(ワン、ツー、スリー)が通じない。喋れるのは学のあるエリートのみなのでその辺の中国人に聞いて尋ねるという選択肢は基本できないものと考える必要がある。
乗車するまでの4つの行程
日本の電車のように自動改札機で切符を購入してそのまま乗車というわけではなく少し面倒なのが中国の鉄道事情。飛行機に乗るぐらい時間と労力が必要となるので覚悟が必要。
行程その1 X線での手荷物検査
まず昆明駅の敷地内に入るにはX線による手荷物検査を受ける必要がある。水など食品の持ち込みは可能。
武器とかやばい薬とかない限り問題ない。実際に手荷物を開けさせられてチェックされている人は一人もいなかった。カバンに変TAIグッズが入っていても問題なく通過することができる。
行程その2 切符を購入する(難易度やや高し)
昆明駅の敷地内に入ったら次は切符を購入するという最大のミッションが待ち受けている。
正面にある建物に入り切符売り場を目指す。
切符は自動改札機ではなく窓口での販売となる。時期や曜日にも左右されると思うが一つの窓口に30人程度並んでいた。
写真でも確認できるが目的地の場所に応じて切符を購入する窓口番号が異なる。
どの番号の窓口に並べば良いのかはこの切符売り場の建物内の入り口付近にインフォメーションカウンターがある。
切符を買う窓口をぐるっと入り口の方を向くと英語の話せるエリート中国人が何番の窓口に並べば良いのか教えてくれる。
間違ってもその辺の中国人に聞いてはいけない。英語は全く通じないので時間の無駄である。
切符売り場に実際に並んでいるのは30人ほどだが、最前列にいる人に1元払うから俺の分も一緒に購入してくれアル。といったことが起きているので目には見えないが実際100人ほど並んでいると思った方が良い。
これは中国の文化であり当たり前のことなのである。ここは中国。郷に入っては郷に従えということで諦めるしかない。
30人ほどの列であれば(実質100人)40分ほどで順番が回ってくる。順番が窓口に近くなると中国人がウリの切符も買ってくれアル!と中国語で話かけてくるが首を横に振り断ろう。
我々外国人にも余裕で中国語で話かけてくる。奴らは中国語を気合で話ば通じるものだと信じている。さらには中国語は世界共通語だと思っている。
窓口でパスポートを提示する必要があるので準備しておこう。窓口の職員はエリートなので英語が話せる。
英語に自信がないという人は行き先を書いた携帯画面やメモを渡して乗りたい時間の列車と時間、座席の種類を伝えよう。
中国の座席の種類は、軟臥(ルワンウオ)、硬臥(インウオ)、硬座(インズオ)、無座(座席なし)の4種類のランクがある。
|
昆明駅 |
河口北駅 |
硬座席料金 |
K9832 |
09:29 |
15:33 |
71元 |
K9826 |
12:45 |
19:10 |
71元 |
K9822 |
16:00 |
21:51 |
71元 |
K9816 |
22:48 |
06:07 |
71元 |
2016年7月4日時点
硬座:70.5 元
硬臥: 131.5元
軟臥: 198.5元
上記の表は昆明駅から河口北駅までの行くための時刻表です。
昆明駅から行き先を入力すると何時にどんな電車があるのかネットから確認できるので目的地が「河口北」以外の人はここから調べると良い。
使い方
こんな感じで入力すれば列車時刻が確認できる。昆明駅に限らず全ての中国の列車駅の発車時刻を調べる事ができる。このサイトでネットを使い乗車券を予約もできるようになっているが、えなねこは利用したことがないので詳細は不明。
行程その3 二つ目の入場ゲートを突破せよ!
切符を購入したら昆明駅の敷地内にある2階へと昇るゲートを突破する必要がある。
入り口から入り購入した乗車券とパスポートを見せると無事このゲートを突破することができる。
エスカレーターで2階まで上れば無問題。簡単である。
行程その4 二度目のX線での手荷物検査
2階へ昇るとすぐにX線による手荷物検査が行われる。昆明駅の敷地に入る前に1回、そして切符を購入してから入ることができるこの場所で2回目のX線検査をする必要がある。
待ち時間は5分程度。ここでも手荷物を開けられている人はいなかった。河口に向かう紳士であれば変TAIグッズがカバンに入っている事だろうが問題なく通過できるので、腕組みをしながら堂々と検査が終わるのを待つといいだろう。
手荷物検査を突破すると100mほどの一直線の廊下が現れる。まっすぐ進めばよい。
両サイドにお土産屋があるか腐りかけたフルーツやホコリの被った雑貨など日本人からしたら廃棄物のような物しか置いてないのでスルーしてよい。
100mほどの廊下を歩くと列車の情報が記された電光掲示板が目立つ広場が出現するので自分の切符を見て一致する電車を探す。
切符に記載されている情報で見る部分は赤枠の左2つ。電光掲示板には列車番号と発車時刻と行き先が表示されている。その列車を探して乗り場を探す。
スポンサーリンク
切符に記載された時間の30分くらい前になるとゲートが解放されて実際に列車が停車しているホームに行くことができる。
このゲートの存在意義はおそらく中国人がホームに降りたり、渡ったりするのを防ぐためにあると予想される。
電光掲示板で自分の行き先のゲートの場所をしっかりと確認してから駅校内を散歩したり食べ物を買いに行くことをオススメする。
昆明駅は超巨大でこのようなゲートは100以上ある。迷って電車に乗り遅れるという最悪の事態にならないように注意しよう。
切符に記載されている時間の30分前くらいにゲートが解放され実際に停車している列車へと乗り込む。ここで、もう一度自分の切符を確認します。
赤枠の一番右の8号者 56番と書かれた箇所が自分の座る座席の番号となる。
この切符の場合、電車の車体に8号者と書かれた場所を探し、その列車の56番の座席に座れば無問題。
あとは景色を見て目的地に着くの待つのみ。妄想で若さ人をくんかするのも良し。駅に着くたびに入れ替わるチャイナっ娘を目でくんかするのも良し。
これが中国の列車に乗る4つの行程です。結構面倒。飛行機に乗るくらいしんどいです。
昆明駅の予備知識と列車内の心得
車内でやってはいけない注意点がある。中国の列車チャイナラインでは男職員が突然大声で車内販売を始める。
これは完全プライペードで物を売って稼いでやろうと、職員が個人的に行っている。この様子を写真や動画などカメラを向ける行為をしてはならない。
えなねこはこの様子を撮影していたら職員に約5分間大声で怒鳴られて爆ギレされた。撮影していたiPhoneを取上げられて関係のない写真まで消されるという恐怖体験をした。
消された写真はiCloudのバックアップ機能で復元したので無問題だが、女性なら恐怖でお漏らしをして号泣するレベル。
1元=16.2円
車内で飲み物や食品を購入すると高いので予め駅で購入しておくと良い。水は2元、カップラーメンは5元ほど。
車内で水を購入すると5元になる。お湯は列車内にあるので電車の中でも問題なく食べることができる。
列車にはトイレも当然あるのでトイレが近い人でも問題なく快適に乗車することがきる。
1元=16.2円
昆明駅の敷地内には ATMもある。visa、master、JCBが利用可能。マックス2000元までキャッシング(引き出し)することができる。
昆明駅構内で食事ができる場所はあるが、強烈にまずいものしかないので注意。レストランと中国のチェーン店のハンバーガーショップがあるが価格設定は高めなのでコスパもよくない。
1元=16.2円
レストランで食べた牛肉面(ヅラ)。カレーだと思って購入したが添加物モリモリの謎の食材満載のレトルトもので超まずかった。これでお値段41元と日本価格。
そして昆明駅構内にあるハンバーガー屋。チキンバーガーを食べてみたが本気でマズい。粗悪品の塊だった。口にいれた瞬間に気持ち悪くなりほとんど食べずに残した。
ホットコーヒーが注文できるのでコーヒーを買って一息つくのがオススメ。中国昆明はコーヒー文化がないようでコーヒーは全く流通していない希少品。
昆明駅には自動券売機があるが中国人の IDカードしか対応していない。日本人のパスポートは読み取る機能はない。
改札に並んでいる中国人はなんなのかというと自動改札機の使い方がわからない層で混雑している。
中国のトイレは覚悟すべし。昆明駅に無料で使えるトイレがある。トイレットペーパーはないのであらかじめ売店で購入しておく必要がある。
使い終わった紙は便器に流してはならない。便器の前にカゴがあるのでそこに拭いた紙を捨てる。汚いから便器に流すというのは逆にマナー違反になる。
紙はどの売店でも購入することが可能。お値段は3元。ケツを拭く以外にもティッシュはなにかと活躍する場面が多いので買って損はない。
昆明駅から行き先は人によって様々であるが、この記事を見ている人はおそらく中国とベトナムの秘境の街「河口」へ目指す人が多いことだろう。
昆明市で一泊せよ!
中国から河口北駅まで所要時間は約6時間。昆明駅は長距離列車の駅であり日本の電車のように切符がすぐ買えてすぐに電車がきて、すぐに乗車ができるわけではない。
昆明駅から列車に乗るためには遅くても1時間前には昆明駅前に到着している必要がある。贅沢を言えば2時間前には昆明駅前に到着している事が理想である。
つまり飛行機で昆明空港に到着してそのまま河口北駅まで目指すとなると約9時間必要になる。
そのため昆明空港に到着したら昆明市街地で1泊してから、目的地に移動することをおすすめする。緑枠の部分が昆明市街地。
えなねこは宿泊したホテルは7連鎖ホテルという日本でいうビジネスホテルの位置付けとなる中国の大手チェーンホテル。
シャンプー、石鹸に清潔なタオル完備。日本人の目からして問題ないレベルの清潔な部屋であった。
昆明市街地には7連鎖ホテルが1km四方に7箇所存在する。地図上では7天酒店と記されている。1泊の値段は時期にもよるが2200円前後。
7箇所の7連鎖ホテルの詳細情報はagodaで確認できる。一番昆明駅に近い4番がオススメ。えなねこが実際に宿泊したのは2番。